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日本の唯一の資源である森林は 利活用が少なく、放置に近い状態であり、このままではいずれ荒廃し崩壊します。
日本では膨大な森林資源を何故活用しないのでしょうか?
私が林業、バイオマスエネルギーに強い関心を持ち始めたのは2011年10月にオーストリア/グラーツで 行われた<AUSTROFOMA2011(林業機械展)に参加してからです。ここで
@西欧では林業の機械化が著しく生産性は日本の10倍、林業は先端産業であること。日本は全く遅れていること。
A西欧はオイルショックを契機にバイオマスエネルギー化に努め、既に再生可能エネルギーの中でトップシェアになって
いますが、更にバイオマスエネルギー比率をアップ中であること。
B日本の林業は、急傾斜地に森林資源が多い、小規模地主が多い、人件費が高いの三重苦が改善を阻んでいると
言われますが、同じ条件下のオーストリアはこれを克服しました。日本も三重苦を克服できるはずだと思ったこと。
の3点を強烈に感じました。詳しくは下のタイトルをクリック下さい。
AUSTROFOMA2011見学記

AUSTROFOMA2011 タワーヤーダー

タワーヤーダーで運ぶデモンストレーション

日本では林業は経営的に成立しない、補助金がなければ成立しないと思われていて産業の体をなさず、木材は輸入に頼り
自給率は20%と低迷していますが、西欧では林業は国の重要な基幹産業になっていますし、ドイツでは木材クラスターを含めると
GDPの5%を占め自動車産業と比べ得るレベルといいます。
また、日本の木質バイオマスエネルギーは一次供給エネルギーの0.3%にすぎず、コストも高いものと思われていますが、西欧では再生可能
エネルギーのトップシェアで、一次供給エネルギーの3〜10%を占め、コストも石油の1/2程度と安いため輸入石油を追い出しています。
日本では林業、木質バイオマスエネルギーの事業は当然のように補助金を前提としているため、断片的、散発的となり、
大きな動きになれません。 ではどうしたら良いでしょうか?
私は それは 林業や木質バイオマスエネルギーを儲かるビジネスとして考えられていないからだと思います。林業を細々と補助金事業的
にやるのではなく、林業やバイオマスエネルギー事業が儲かるビジネスであり、地域経済再生の柱にできると考えて取り組むべきでないでしょうか?
西欧では林業を儲かるビジネスとして来たからこそ、重要な基幹産業の一つとなっていますし、木質バイオマスエネルギーが再生可能エネルギー
の中でトップシェアを占め全消費エネルギーの3-10%になり、その分輸入石油を追い出しました。
日本でも何とか西欧並を実現するためには、林業・バイオマスエネルギー事業を儲かるビジネスとして認知し、補助金事業からやる気
のビジネスへの転換が必要なのではないでしょうか?
日本の林業が西欧並に基幹産業となり、 バイオマスエネルギーが輸入石油を追い出すために日本の林業の今の状況をどうすべきなの
でしょうか?色々なご意見の方がおられると思いますが、共に考え、共に協力していけないものだろうかと考えています。
→ご意見を目次の最下部から
お寄せ頂けます。
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