高山、黒部 の旅
(2022.10.7-12)

    コロナ感染の数値は下がりつつあったが、政府の旅行支援が各地方限定の時期であった。今年は是非高山祭に行こうと 企画し、それに黒部トロッコ列車に乗りたいとのワイフの希望を入れた旅行を高山祭の10月9、10日に合わせて計画した。 、当初は名古屋経由高山入りを考えていたが、松本から高山に抜けるバスルートがある事を知り、特急あずさで松本入り することに変更し、上高地や新穂高ロープウェイ、下呂温泉を追加した。また富山からトロッコ電車の後は20年前に訪ねた ことがあるアルペンルート経由で松本に戻ることにした。これでおよその全体計画が出来上がった。実は岐阜も当初計画 では含めて検討していたが、岐阜は11月初旬の信長公祭の時期にすることにして外した。(結果的には信長公祭はキムタク騒 ぎで75倍となった行列見物の抽選に外れ、今年は断念した。)



松本→新穂高→下呂→高山→富山→立山黒部地図

アルペンルート黒部ダム→扇沢→松本の地図

   10月7日金曜日自宅朝6時に家を出て、北山田6:26-中山6:38,6:43-八王子7:22 7:29発の特急あずさで松本へ9:38着の 予定であったが、線路上に倒木のトラブル発生があり、列車は子1時間遅れ,10:15松本バスセンター発バスに乗り遅れ、松本→ 上高地のバス予約をキャンセルし、直接平湯温泉に行くことに変更した。平湯温泉で、濃飛バス2日間フリー切符4200円 (平湯新穂高ロープウェイ含むフリー切符)を買い(これならホテルの300円割引券不要)平湯温泉発バスで新穂高ロープウェイ駅に着いた。 しかし天候が悪く、ロープウェイから戻った人に聞いても山は全く見えないとのことで、当日はロープウェイを諦めに当日宿泊予定の リゾートインチロリ0578-89-2646(32560円、現地払い)に電話し、ホテルまで迎えをお願いした。運んでもらった。 ホテルはこじんまりしていたが、客も少なく、何しろ3つの風情のあった貸切露天風呂を堪能できたし、夕食もおいしかった。  さて、全国旅行支援が11月11日から開始となることを知り、11月11日の富山ヴェス泊が適用になることを知り、楽天トラベル 申し込みの10、11日連泊を10日のみに変更し、11日は旅行支援付きでホテルに直接申し込み直した。

    

特急あずさ50分遅れ到着の松本駅

雲に囲まれた新穂高ロープウェイ駅

リゾートインチロリ庵の正面

貸切風呂結びの湯で

10月8日土曜日の朝8時半の始発便の新穂高ロープウェイに乗ろうとホテルのご主人にロープウェイ駅まで送ってもらった。 ロープウェイは第1と第2の2つあり、第1は1117mから1305mまで上ったところで少し雲が少なく期待を持たせて、第2で1308m から2156mまで上った。終点西穂高口駅のビルの屋上が展望台になっていたが、雲が垂れ込め穂高連峰や槍ヶ岳の山々は全く見えない。 1時間ほど待ち、係の人に聞いたが下方に雲があり上ってくるため、まずダメとのことでd下山することにした。  新穂高駅10時55分発で高山に12時31分につき以降の高山→下呂→高山→富山は事前購入したジパング3割引きのJR切符を使った。 飛騨10(12:34-13:18など1時間毎)下呂駅から川沿いに歩いて小綺麗な寅谷イン(素泊まり)にチェックインし、早速浴衣姿で 下呂温泉街歩きに出た。先ずは湯の街通りを行き、長い階段を上り温泉神社から下呂温泉街全体を眺めた。温泉ミュージアム見学 の後、クアガーデン露天風呂と発祥の白鷺温泉に入り、”せん田”でほうば味噌飛騨料理を堪能した。宿の寅谷の近くで空を見上 げたら満月であった。

ミュージアムの温泉番付

新穂高ロープウェイのライブカメラ、期待薄だ!

新穂高ロープウェイのマップ 

日本一の2階建て105人乗りロープウェイ

西穂高駅屋上展望台は真っ白の景色

特急あずさ50分遅れ到着の松本駅

雲に囲まれた新穂高ロープウェイ駅

下呂温泉マップ

飛騨川のいでゆ大橋から下呂温泉街望む

温泉寺への階段!

下呂温泉寺

下呂温泉ミュージアム


クアガーデン露天に入る

下呂温泉発祥の白鷺温泉に入る

せん田で夕食

満月の寅谷インに泊まった

10月9日日曜日朝早く7時過ぎに寅谷を出て下呂駅に向かう途中、新穂高のライブカメラがあった。何と今朝は天気が良くライブカメラに ばっちり穂高連山が写っている。新穂高ロープウェイに戻りたいがそれはできない。今日は高山祭り見物なのだ。
 JR7時52分下呂発で8時58分高山着、駅には背の高い、高山祭の幟が立っていて胸が高鳴った。高山駅から徒歩1分で当日泊りの 東急ステイのホテルに行き、荷物を預けた。
 高山祭は春の山王祭と秋の八幡祭があるが、今回は高山市北半分の氏神様である桜山八幡宮の例大祭。この度は新型コロナの ため3年ぶりの開催であった。コロナ禍のため、屋台の曳きまわしは中止でその他が通常通り行われる予定だ。 9日の行程は朝9時から午後5時まで屋台曳き揃え、午後の12時から12時20分の20分間のからくり奉納、ご神幸祭りの行列が13時から 15時まで、宵宮は18時から20時までとなっていた。
 ただ何処に行けばよいのか?よくわからないので、下見が必要と考え、通り道の重要文化財、飛騨国分寺を見物しながら桜山八幡宮 のお祭り会場を下見することにした。飛騨国分寺では1200年の大イチョウの太さに驚いた。また大谷派の高山別院の巨大さにも驚き ながら10時には八幡宮に着いた。
 八幡宮の前庭にはからくり奉納の布袋様の屋台があったので、奉納の場所が分かった。また絵馬殿では祭の儀式が行われて いたし、表参道には屋台曳き揃いが並んでいた。全部で11台のうち布袋台は境内にあったので10台が並んでいるはず。
 からくり奉納は12時からで2時間弱あったので屋台曳きそろえを見物しながら、古い町並み、赤い中橋の方に移動した。そして、 古い町並みの酒屋で無料試飲などしてた後又桜山八幡宮に引き返すことにしたが、勝手がわかっていたので、混雑する正面から ではなく、横口側から11時半過ぎに再びからくり奉納の屋台の場所に戻った。そして20分間の布袋様のからくり奉納をかなり近く から見物しビデオに収めることができた。こんな好位置に行けたのはコロナで若干人出が少なかったのもあるが下見のお陰。
 この後は昼食に、るるぶの広告で知った、「じびるや」の最上級飛騨牛炙りトロ飯を堪能した。更に必見の国宝、高山陣屋に 向かった。しかしこの頃からお天気が怪しくなり、雨が降り出した。宵宮は中止との声が聞かれるようになり、格納庫に戻す屋台 にも出会った。結果的には翌日の行事も中止となったようで我々は実に幸運だった。
 最大の見どころの一つの高山陣屋。全国1主要な建物が現存する陣屋(陣屋とは代官所)内部は実に広い。陣屋広場では毎日 行われる朝市は殆どの店がたたんだ後だったが、残りの1店で干物を買った。
 宿の東急ステイは売り物の「結いの湯」が素晴らしく当日の疲れを十分癒せた。翌日の予定は富山駅のskyレンタカーでレンタ カーを借りて、五箇山→砺波チューリップ公園→高岡大仏→氷見番屋に向うことを考えていたが、確認したらレンタカーがキャン セルになっていた。楽天トラベルに確認したら、富山泊を2→1泊に変更したことが、富山泊経由レンタカー予約したレンタカーも 自動的にキャンセルになったとのこと。それならレンタカーを借りず、富山でゆっくり過ごそうと変更した。


高山市街地図


下呂のライブカメラに新穂高がバッチリ!悔しい!!

スマホでも新穂高

高山駅の高山祭の幟!

飛騨国分寺と1200年の大イチョウ 

宮川朝市

秋の高山祭りは桜山八幡宮のお祭り

絵馬殿では祭の儀式

12時からの布袋台からくり奉納を待つ人々

9時に始まった曳き揃え、行神台の後は大八代

古い町並みで試飲楽しむ

奥に古い町並みの中橋

飛騨家具は残念だけど外国の木材

12時に始まったからくり奉納

美味しかったじびるやの飛騨牛炙りトロ飯

全国一当時ままの姿で残存する高山陣屋、雨が降りだした

東急ステイ
動画 高山祭 台車曳き揃えにリンク  動画 高山祭 からくり法要にリンク 


 10月10日(月)は計画変更したので高山出発も遅らせ、ホテルで朝食を食べて高山7:40-猪谷乗換―10:05富山駅着とした。 先ずは駅近のホテルヴィスキオ富山に行き、荷物を預け、駅からトラムに乗って隈研吾設計で人気の富山ガラスミュージアム に行くことにした。
 ミュージアムの中に入るとユニークな設計が印象的。常設展は2階と5階。ここではアート作品よりも建物の設計のユニーク さに目を奪われてしまう。但し5階のチフーリの展示、特にGLASS ART GARDENは素晴らしかった。
 この後は歩きで富山城経由で駅に帰ることにした。富山城(郷土博物館)には入らなかったが富山の薬都の礎を築いた殿様、 前田正甫まさとしの像を見上げ、駅の薬都の看板や薬売りの像を見て、やはり今日の富山産業掲載、街づくり、更には学問の 盛んな街は薬が大きな役割を担っていることを思った。そして富山駅で寿司を昼食した後、富山市の東側の富岩運河環水公園 をめざして歩いた。天門橋の塔に上りブラタモリのテレビ放映を思い出した。神通川の湾曲流れを直線流れに治水工事で変え、 その半月地帯に富山市の中心部がある。
 富山には5年前に来たが、改めてJRなどの鉄道とトラム電車が直交していて便利にできていると思った。富山泊は2連泊で 駅前のホテルヴィスキオ富山。


富山地方の地図(右方が宇奈月温泉、トロッコ電車


富山市の地図(右方が富山湾、富山駅下方の半円川が旧神通川)


神通川氾濫対策で半月曲りを直線に

天門橋から見た旧半月地にできた富山市の中心地

富山ガラスミュージアムの入口

隈研吾設計の内部

6階にあるチフーリのGLASS ART GARDEN

チフーリ作品

富山城(郷土博物館)

前田正甫まさとしの像

駅前の薬都カンバン

富山薬売りの像

富岩運河環水公園の天門橋

スターバック珈琲館見えた

富山駅

富山のJRと南北に直交する、便利なトラム電車

 

  10月11日(火)朝一番のトロッコ電車は宇奈月発8時17分、従ってそれに間に合うべく電鉄富山発5:46発に乗った。丁度日の出の 頃だったので電車の向かう方向の立山連峰と朝焼けが凄く美しい。電車はスウィッチバックなどしながら宇奈月温泉駅到着7:44分。 そして宇奈月発8時17分のトロッコ電車に乗った。途中の景色が素晴らしく、野生の猿の出迎えを受けたりして9:55に欅平着。 欅平ではまず、奥鐘橋を通り、人食い岩伝いに歩き、名剣温泉まで歩いた。引き返してからは河原の下りて、河原展望台足湯で 疲れた足を癒した後、欅平発10時43分宇奈月着12時02分。
 宇奈月温泉で昼を食べた後黒部川電気記念館に入った。ここには黒部川電源開発の歴史、黒部全体の発電所の模型があり、 主力のクロヨン黒四発電所は黒部ダムからの地下水流でかなり離れているところにある事が分かった。更に山彦展望台に上り、また反対側の想影展望台を訪ねた。ここからは川端康成や与謝野晶子が滞在した延対寺荘も見えた。13:30に宇奈月出発として、14:30には富山に着いた。次は富山市の北側で、北前船の歴史のある岩瀬をトラムカーで訪ねた。岩瀬浜で下り、北前問屋森家を訪ね、以下に栄えたかが、馬場家を外見し、豪商の財力を思った。閉める前に富山港展望台に上ることができた。  


トロッコ電車地図

富山駅出発直後の朝日と立山連峰

宇奈月温泉駅

宇奈月出発のトロッコ電車

手前新山彦橋、向こうに山彦橋

猿がいた!!、猿がいた!!

後びき橋出発!

欅平駅到着

奥鐘橋を渡る、前方に人食い岩見える

まさに人食い岩だ

名剣温泉まで歩いた

河原展望台の足湯

電気会館に入る

黒部ダムの発電はダムの先の第4発電所がメイン 
動画 クロヨンのモデルにリンク 

室堂から黒部ダムの模型

右から新山彦、山彦、旧山彦の各橋が並ぶ

立入禁止のおもかげ展望台と延対寺荘

与謝野鉄幹の碑 

北前廻船問屋森家

森家の中の北前船模型

富山港展望台

展望台から立山連峰を望む

 12日は朝早くから超忙しい日。称名の滝には行っていないが、アルペンルートは26年前の1996年に芦屋両親と穂高黒部松本旅行した 時以来だが、その時は扇沢の方から室堂まで行ったので今回と逆ルートだ。今回は称名の滝にも行き、アルペンルートそしてその後 横浜に帰宅する。
   電鉄富山、富山駅7時8分出発、8時16分に立山駅に着いた。立山駅バス8:30発ー称名平着8:45,そこから1.3km30分きつい上り を歩いてやっと称名の滝の前に来た。さすが日本一、高さ350m、毎秒100tの水のすさまじさに癒されしばらく見とれていた。バス 称名平10時発で10:15立山に戻った。ここでアルペンルートの一気通貫9300円?2の切符を購入。
 そしていよいよ立山駅前10時20分発でアルペンルートスタート。すごく急勾配のケーブルカーで美女平着10時27分。ここで30分 ほど時間があって美女杉の前で伝説を読みながらパチリ。ここからは室堂までのバスとなり、11時発で弥陀ヶ原、天狗平、室堂に11時50分に着いた。室堂は標高2450m日本一高地の鉄道駅。ここでは立山を背後に写真を撮り、みくりが池散歩などしてまともな昼食は取れず、立ち食いスナックで済ませた。ここからは13時発トロリーバスで立山の真下のトンネルを通り、大観峰に向かった。大観峰の景色はさすが名前だけのことはある。雲上テラスから下に黒部湖を望み、その背面に紅葉が美しかった立山連峰を見上げた。
 大観峰からはロープウェイで黒部平に下り、さらにケーブルカーで下り黒部湖に13時45に着いた。ここで黒部ダムの大放流を見物 しながら、新展望台から別角度で眺め、20分ぐらい黒部ダム駅まで歩いた。14時05分発で電気バスに乗って扇沢14:21までは良かったが 信濃大町行きのバスが50分待ちで,バス15:10発で15時45分に信濃大町に着いた。信濃大町15時43分発で特急あずさに乗って 北山田到着20時36分、雨がぱらついていたので娘に車で迎えに来てもらい自宅には何とか21時前に着いた。


アルペンルートの地図

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車窓から見る立山連峰

立山駅

350m日本一、称名の滝

春先だけ滝になるハンノキ滝は500m

立山駅、アルペンルート出発!!

ぐんぐん上がるケーブルカーに対向車

美女平の美女杉伝説

天狗平 

室堂に着いた、立山3015mをバック

どっしりした室堂ターミナルは日本最高鉄道駅

室堂のみくりが池、背面左は剣岳

トロリーバスは立山の真下を走った。

前面黒部湖、

後面は立山連峰 この立山直下のトンネルを通った。

黒部湖から上ってくるロープウェイ

黒部平のパノラマテラスからの眺め 

新しい展望広場ができた黒部ダム

特急あずさで帰宅の途


  高山黒部の旅 総括:

 今回の高山黒部の旅は、上高地、新穂高、下呂、高山、五箇山→高岡→氷見→富山→宇奈月トロッコ→ アルペンルートと考えていたが、25年ぶりに訪れる上高地は特急あずさの倒木トラブルで行けなくなり、五箇山、高岡、氷見は レンタカーキャンセルがきっかけで「富山でゆっくり旅」に変更した。行くには行ったが新穂高でアルプスの山々を全く拝めず、 翌日翌朝にはバッチリ見れたことは至極残念ではあった。
 昔は10月と言えば晴天が多く秋晴れの代名詞になっていたのに最近は天候不順が多い。そんな中で間一髪で高山祭の 台車曳き揃えと からくり奉納を堪能できたのは実に幸運であった。10日午後、11日は祭がすべて中止になったのだから。
 その後の富山市、宇奈月トロッコ電車、黒部アルペンルートはまずまずの天気であった。トロッコ電車の黒部峡谷や アルペンルートが少し紅葉には早めだったのは、高山祭に照準を合わせたのだから仕方がない。
 全国旅行支援が10月11日から始まったので、富山での1泊とトロッコ電車の割引きをを享受できたし、今回の旅は車ドラ イブ旅行でなく、自分でしっかり時刻表とガイドブック、ネット情報を調べての旅だったのでしっかり記憶に残るだろう。

 


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