北欧3カ国8日間
(2016.5.05ー12)

  海外旅行で最もよく行くのはヨーロッパである。ニースには3度行ったし、ノイシュバンシュタイン城も3度行った。 殆どの国を2度以上訪問した。しかしそんな中でまだ行ったことのないところが北欧であった。今回始めて、北欧旅行 にいくことにした。当初はJTBの北欧3カ国(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド)で計画したが、途中で  トラピックスの北欧3カ国(ノルウェー、スウェーデン:デンマーク)に変更した。理由はフィンランドより デンマークに見どころが多いと思ったことと、ヘルシンキはJAL欧州行きの中継点となっているので今後も寄る チャンスが有ると思ったからだ。
  行程は 成田→ドーハ→ストックホルム(泊)→オスロ(泊)→ヤイロ→ミュールダール→フロム→ グドヴァンゲン→ハダンゲルフィヨルド地区(泊)→ゴル→オスロ→(泊)→コペンハーゲン(泊)→ 北シュラン→コペンハーゲン→ドーハ→成田 の5月5日ー12日の8日旅である。



北欧の旅 の地図

  5月5日22:20成田 出発で空路ドーハにて乗り継ぎ、ドーハ6時45分出発、6時間余りで5月6日11時55分に 予定通り順調にストツクホルム着。所要11時間45分であった。この間に見た映画は インターン(グーグルの話)、 リーマンショックを作った男の話(住宅ローンバブル)。
  添乗員ガイドは中川さんで一行は28人。到着後、現地ガイドの洋子さんと、そのままバスに乗り込み、ストック ホルム市内観光した(2時間)。洋子さんの話では、4月末は大変寒く雪が降ったそうだが、初日の本日は1年に10日もない すこぶる晴天、我々はついている。日も長く日の出4時半、日の入り21時という。
  ストックホルムの人々は金曜日で晴天の日は、12時を過ぎると帰宅し始めるようで、太陽を浴びようと多くの人々 が広場やベンチにたむろし街中がごったがえしている。
  スウェーデンは教育の教育費も医療費もフリー(18歳以下)。消費税は25%。地方分権の国。 取得税は高所得者のみ15パーセントぐらいの人が払う   最初ノーベル賞授与式会場になる市庁舎を訪れて、青の間と黄金の間を訪れた。青の間は塗る予定をやめたと 聞いたが、たたき仕上げの壁面で、予想と異なりきわめて地味に見えた。しかし、1350人の晩餐会の会場となる晩餐会 の写真を見せられて華やかさを想像し納得した。二階の黄金の間はノーベル賞受賞パーティーの舞踏会会場となる間と 聞いたが1800万枚の金箔モザイクで飾られ真に豪華絢爛。
  外に出て南側の海の向こう側にストックホルム発祥の地であるガラムスタン地区を遠望した。
  この後はバスに乗り込みフィヤールガータン展望台からバルト海に浮かぶガラムスタン地区など美しい市街を遠望した が、実に美しい。
  次はガラムスタン地区に向かい、バスを降りて貴族の館の横を通り、市庁舎全景がよく見える場所に行った。更に 王宮の駐車場でバスを降り、大聖堂やノーベル博物館のある大広場で1時間ほど自由時間となった。王宮は現在は 儀式などに使われ、国王の住居はドロットニング宮である。
  ノーベル博物館では大村さん、梶田さんの椅子の裏のサインを確認し、ショップでお目当てのノーベル賞 メダルチョコを買った。世界中でここでしか手に入らないというのでお土産の丁度よいと考えたのだ。
  更に中世の時代から土産物ショップなどが軒を連ねて賑わってきたというヴェステルロングガータン通りの 人混みの中をぶらついた。
  本日のホテルは街の中心部から車で15分のグッドモーニング+へゲルステンホテル。ホテルでの夕食後、 ワイフと二人で駅の壁面が美しく装飾されていて有名な地下鉄の駅を探訪した。



ストックホルム の地図


成田空港から出発

ストックホルム空港に到着

早退して日光浴を楽しむ人達

ノーベル賞祝賀会の行われる市庁舎

祝賀晩餐会会場の青の間

晩餐会の写真

青の間のパイプオルガン

舞踏会会場となる豪華な黄金の間

晩餐会のテーブルセット

市庁舎からガムラスタンを臨む

フィヤールガータン展望台からの眺め(市庁舎は左)

市庁舎全景

王宮

ノーベル博物館

イスに書く受賞者のサイン

ノーベルチョコを買った博物館のショップ

ストックホルム大聖堂

ヴェステルロングガータン通り

地下鉄駅の壁のペインティング

GMHホテルに帰った21時半は日暮れ時


 

  5月7日は朝7:15にホテルを出発し、バスにてストックホルム 駅に向かった。本日は8:14発のスウェーデンの 高速列車(SJ2000)にてオスロに行く。へ朝の駅で洋子さんにスウェーデンの移民について聞いた。スウェーデンの外国人移民は 20%いる。もちろん税金も福祉もスウェーデン人と同じだが、部落をなすところもあるし、最近急増した移民は仮設住宅に住み、 政府から金をもらっているがその付近は治安が悪いようだ。付近に住んでいた洋子さんの友人には引っ越した人がいる。

  列車は静かでWifiフリーで快適。列車は針葉樹林の中を進み13:10オスロに着いた。
  ノルウェーは近隣で唯一のEU非加盟国。GDP32兆円で神奈川県と同じ。漁業が盛んで北海油田のオイルガスも有数の生産国だ。 税金は世界一で消費税は15-25%と高いが、医療費教育費がフリーで高福祉の国だ。農産物は弱く EU 加盟メリットがない。 日本のサバとししゃもはほとんどノルウェー産だ。
  オスロに着後、現地ガイドかおるさんの案内でバスに乗りオスロ駅周辺の再開発中の建設ラッシュを見物しながらに昼食場所へ。 昼食後15時から、オスロ市内観光(1時間30分)。
  オスロは65万人の1/4が外国人、人口は毎年1万人ずつ増加中。とにかく活況を呈している街だ。
  1W前は雪だったし、新緑はまだ早いと言うのに25度Cもある。本日は駅伝の日なのでどこかで見かけるでしょうと言う。
  最初に訪ねた国立美術館ではムンク室があり、ムンクをしっかり見れた。まだシーズン前なので写真OKということで写真も バッチリ収まられた。ムンクの妹が早死し、その絵を何枚も書いている。ムンクの「さけび」は4枚あり、最初の絵がここにあり 120億円以上の値がついているとのこと。

  王宮はバスの中から見れただけで、次に行ったのがフログネル公園、別名ヴィーゲラン公園。ヴィーゲランは外国では 知られていないがノルウェーでは極めて著名な彫刻家だそうで、この公園は彼の彫刻で埋め尽くされている。人生の輪廻から 人生の縮図など、人生の様々な模様を見ることができる。中央には高さ17mの花崗岩のモノリッテンという公園のシンボルがあり、 無数の老若男女は刻まれている。
  この後、坂を登り、ホルメンコーレンパークホテルに着いたのは17:30であった。1894年創業の老舗のデラックスホテルであり、 オスロフィヨルドを望む事ができる。ホルメンコーレンジャンプ競技場も150mと近いので夕食前に散歩した。遅かったのでジャンプ 台にエレベーターを利用できず、上がって頂上から見下ろすことはできなかったが、それでも付近から見下ろすオスロフィヨルドの 景色は素晴らしかった。  



オスロ の地図


ストックホルム駅

ストックホルム駅出発、ガイド洋子さん

オスロ駅前の斬新な建築群

ムンクで有名な国立美術館

ムンクの叫び(左)

ムンクの思春期(左)

ノルウェーの王宮

フログネル公園(ヴィーゲラン公園)

おこりんぼう坊や

ホルメンコーレンパークホテル

ホテルからノルウェーフィヨルドを臨む

ホルメンコーレンスキージャンプ台から
ノルウェーフィヨルドを臨む

  5月8日は大自然満喫の日。今日も異常な暖かさ。7:00にホテル発でバスにてヤイロへ(約247km、約4時間)。 途中、スターヴ教会へ。スターヴ教会は木造教会(中世はほとんど木造教会)で、当日は丁度、洗礼(Comfirmation)の 儀式中であった。
  途中の土産物屋の入り口には風変わりな人形が立っていて出迎えてくれる。これはトロール(妖精)でイタヅラっぽい 顔をして変身能力があると言う。デンマークのハロールは可愛らしいそうだ。
  ヤイロはスキーリゾート地で、駅から見えるスキー場では5月というのに最後のスキーを楽しんでいる人々を遠景出来た。 ヤイロからベルゲン鉄道にてミュールダールへに行き、フロム山岳鉄道に乗り換え、フロムに行く。フロムからフィヨルドクルーズ船 に乗り込む予定だ。
  フロム鉄道はベルゲン鉄道(オスローベルゲン)の支線だったが、当時の鉄道技術の傑作でループ式でブレーキは5種類ある。
  ヤイロを正午直前に出発し雪原の中をひた走り、約1時間で高地866mのミュルダールに到着、ここからフロムまでの20K、 45分は期待のフロム鉄道。車内の説明のビデオ画面やアナウンスが日本語でも説明があり、不思議に思った。ミュルダール866 mからからは急勾配で下がるが、美しき峡谷の絶景を楽しみ、ショースフォッセンの滝では5分の停車サービスがあった。
  フロムでは少し時間が有ったので、土産物屋をのぞき込み、入り口のトロールが出迎えてくれる店で、トロールの人形を買った。
  ソグネフィヨルドは世界最深・最長と言われるが、実は我々の行程はその一部で約2時間30分のクルーズだった。即ち、 フロムから出港し、アウルランフィヨルドを通り抜けて前方にゾグネフィヨルドのメインの部分を見つつ、左折してネーロイフィヨルド (世界遺産)を通り、グドヴァンゲンで下船した というクルーズで、大きなフィヨルド地帯のごく一部を観光したということになる。 しかし、北欧旅行の中にフィヨルド観光を1日程度含めるコースとしては、最もポピュラーなコースのようで、他の旅行会社のツアー でも同じ場所を採用しているようだ。
  グドヴァンゲン着後、かってフィヨルドの底だったと思われる、両側の山々に挟まれた底のルートの美しい景色をみながら、 また途中、ハダンゲル大橋を通りつつ約86km、約2時間バスにゆられ19時にホテルに着いた。ホテルはハダンゲルフィヨルド地区の 白く山小屋風でフィヨルド観光に良い、クウォリティヴォーリングフォス。

5月9日の朝、ホテル横の岸壁にすごく大きな船を発見。10万トンぐらいあるロッテルダム号がホテルの横の岸壁に接岸しよう としているところで、船のトップ甲板から大勢の人が見下ろしている。ここで下船してバスで周遊するようだ。こんなに狭いところ まで大きな船を曳航できるとはフィヨルドはかなり深いのだろう。
  8時半にホテルを出発して20分ほどしてホテル名と同じ、ヴォーリングフォス滝へ行った。高さ300と182m の滝を上からも下からも見た。
本日はバス長旅の日で、ゴルまでは約147km、約2時間30分、更にオスロへまで約193km、約3時間かけて15時半ごろ ほぼ予定通りに オスロに着いた。ここから 大型客船DFDS シーウェイズ25000Tに乗船しコペンハーゲンにへ向け、1泊2日の船旅(内側船室)だ。 船は16時半に出港した。 
  船室の部屋は2 ベッドで狭いが機能的で使いやすい。17時45分からの夕食は1人で来た人とテーブルを共にした。八戸から来たそうで 奥さんは言語学の先生で3ヶ国語(英語、中国語、仏語)を教え、教え子との交流も多く頻繁に外国に行き日本に友達を呼んで くる。彼はすでに50カ国以上を訪ずれていて、アッシーさんをしたのがで40カ国という。彼はしきりに 「女は男とは違う。見知らぬ人でも 直ぐ友達になれる」という。そういえば私のワイフも、私から離れて他の旅行者のいろいろ情報を仕入れてくる。  


     



ノルウェーフィヨルド の地図


スターブ教会

ヤイロ駅前からスキー場を眺める

ベルゲン鉄道がミュルダール到着

ミュルダールからフロム鉄道でフロムに向かう

ショースフォッセンの滝

表示もアナウンスも日本語がある

17世紀に建てられたフロム教会

フロム駅の土産屋の門番はトロール

ソグネフィヨルドクルーズがフロム出港

アウランフィヨルド

正面はソグネフィヨルド、左折してネーロフィヨルドに。

ネーロフィヨルド

ネーロフィヨルド

グドヴァンゲンで船を降りた

ハダンゲン大橋

クォリティヴォーリングフォスホテル

ビッグなクルーズ船が寄港

まさにホテルの横に停泊

ヴォーリングフォスの滝

DFDSシーウェイズ2万5千t

遠くにホルメンコーレンジャンプ台が見える

5月10日9時45分着でコペンハーゲンへ、まずはコペンハーゲン市内観光(2時間)。現地ガイドはよしこさん。
  デンマークは九州の面積 に人口500万人だが、ほとんどが平地なので広々してる。食料は300%自給、ポークが有名で最大の輸出国は 日本で日本との中はよいそうだ。 日本と同じ立憲君主国だということも、日本と同様資源の少ない国だが努力して所得水準が高いということも共通している。いや、 デンマークは西欧で最も所得水準の高いということで、日本よりもずっと知恵と努力を結集しているのだろう。
  デンマークを消費税25%で年収の1/3が税金となるが、幸福度ナンバーワンの国。医療費教育費はフリー。18歳以上の 学生には月7万7千円が支給される給料は職種で決まり会社で決まらない。大会社も小さい会社も同じ給料。共生の精神がある。   現在は76歳のマルガレーテ王女が君主。徴兵制度があり、18歳になると抽選で1/4が兵士になる。日に4hrs 月37時間の訓練。 6週間の年休。女性も働くので 子供はすべて預ける。子供は 二人が多い。プロテスタントが80%。しかしキリスト教に固執しない。 ノルウェーほどでほないが物価が高い。資源がないからエネルギーコストも勿論高い。税金は車が180%、エネルギーが100%、なので省エネは 極めて重要。人件費西欧一高い。不安のない国で、政治は綺麗といわれる。
  デンマークは自己責任の国で一斉にやることは苦手。思い切った行動ーー海に飛び込むとかーーをとる。」

  デンマークでの最初の観光は人魚姫の像、誰もが競いあって共に写真に収まろうとしたのでなかなか思い通りの写真がとれない。 見て思うのはなぜこの像がそんなに有名になったのだろうか?ということだった。次のアマリエンボー宮殿では現在の王室がここに住むが、 通常は普通人と同じように宮殿から出入りしたりする気さくな王室だそうだ。質素なたたずまいだが衛兵の交代式はある。自由時間が有っ たので大理石の教会と呼ばれるフレデリック教会まで歩き中に入った。
  次のニューハウン地区は絵にしたいようなカラフルな木造建物が運河に沿って並び、大勢の人がたむろしていて、コペンハーゲンの 象徴とも言う場所になっている。今はマンションとレストランになっているが、300年前のニューハウンは港に近い倉庫街で、アンデルセンは船員の 話を聞くために毎日ここで過ごした。彼のよく滞在したホテルはここの赤い建物にその旨の表示があった。更に市の中心ともいうべき アマゲルトル広場に行き、午後は自由時間となった。  



コペンハーゲン の地図


人魚姫の像

アマリエンボー宮殿

アンデルセンのよく泊まったホテル

アマゲルトル広場



     私たちはまずアマゲルトル広場に面した、ロイヤルコペンハーゲン本店内をうろついた。そして、コペンハーゲンがデザイン都市 と呼ばれるなら(国際的デザイン雑誌で、2016年のデザイン都市 と称賛された)とデザイン博物館を目指し、市庁舎の近くに あるとの情報をもとに市庁舎をめざした。しかし結局この辺にはデザイン博はなく市の北にあることが分かった。ということは 丁度逆方向に来たことになり歩く距離としては大変なロスをしたことになった。そして市役所広場に面したストロイエを通り、 途中にある観光スポットを訪ねながら、北にあるデザイン博物館をめざた。
  ストロイエは1961年スタートの世界初の歩行者天国として有名で、市庁舎広場アマゲルトル広場を通りニューハウンまで 1マイル近くあり、ショッピングや飲食を楽しめるオシャレな通りだ。途中ランドセンターに上り屋上から眺めたが、高さが 不十分で見下ろす建物に特徴が分からず残念だった。
  デザイン博はかなり遠く疲れたが、中は斬新なデザインに溢れ楽しかった。この町のデザインは歩行者や自転車にやさしい。 多くの幹線道路で幅広く自転車道が確保され、大勢の若者が自転車で移動しているさまは羨ましい限りだ。
  この後は、ニュウハウンで楽しむ人々の中に入って腹を満たし、斬新なデザインの国立銀行、クリスチャンボー宮殿、 ローゼンボー宮殿などを見ながら市庁舎に戻り、見落としていた、アンデルセンの像に立ち寄って、ホテル ラディソンBLU スカンジナビアに戻ったのは21時半を回っていて闇夜に包まれる直前だった。     

     



コペンハーゲン歩き の地図


茶色の建物がロイヤルコペンハーゲン本店

本店に入る

市庁舎と前にあるチボリ公園

ストロイエ入り口

ラウンドセンター

ラウンドセンターからの眺望

デザイン博物館

斬新でカラフルなデザイン

幅広く安全な自転車道

大勢が憩うニューハウンで腹を満たした

ニューハウン

クリスチャンボー宮殿

斬新なデザインの国立銀行(左)と奥にクリスチャンボー宮殿

ローセンボー宮殿

チボリ公園の花火を見るアンデルセン

チボリ公園

  ホテル ラディソンBLUスカンジナビアは5つ星のホテルで快適だ。ホテルからクリスチャンハウ の救世主協会や アマリエンボー宮殿、前に湖が見える。
  5月11日はデンマークでの2日目で、バスにて北シェランへ(約36km、約45分)。北シェラン島観光(1時間) でフレデリクスボー城、クロンボー城、を訪ねた。
  ガイドが初日と変わったので、新しい話が聞けた。
「コペンハーゲン57万人の人口の50%が自転車で動く。デンマーク570万人。ほとんど平たい土地だ。ノルウェーは山が多い から自転車は無理だが、オランダも多いだろう。最近電動自転車も増えているがバイクはない。気候は夏も25度C最高で 温度平均が18度Cで、今日は5月なのに夏の気温だ。冬も穏やか寒くてもー1度Cぐらいだが毎日毎日曇りが続き、光がなく うつ病患者も多い。」
  「デンマーク、スウェーデン、ノルウェーの三国の言葉は似ている。タックは共通、スコール(乾杯)も共通。酒が好きで 日本人の3倍飲む。飲酒運転OK。ハイはこんにちは。ハイハイはさようなら。ノルはアメリカへ、ウエイはロシアへ、デンは 地中海に入ったバイキング。
  5カ国(4カ国+アイスランド)は行き来自由。因みにまさみさんはここから30分のスウェーデンに住みデンマークでフリー で働く。税はスウェーデンで収める。
  世界一の幸福国となっているが、高福祉は高負担。病院学校はフリー。18歳まで月3万円サポートしてくれる。学生支援 もある。電力の30%は風力、バイオも盛ん。2050年までに化石なしのエネルギーとする方針。消費税は25%、車は150%の税金。
  デンマークは移民拒否的で、スウェーデンに移民が流れ、スウェーデンも最近音を上げたようだ。
  デンマークは森林16%、畑は66%(麦、ライ麦)、畜産業も豚が多く1300万頭で人口の倍。
  デンマークの王室バイキングの出で、日本に次いで古い。女王がテレビで城を紹介する。

  フレデリクスボー城はコペンハーゲンの北西のヒレロズにある城で、巨大なバロック庭園が見事だ。庭園の中を ゆっくり散策したが、特に菩提樹の並木道が多く、つげの木を使った幾何学的造形が美しい。
  次はコペンハーゲンの北44kmに位置するヘルシンオアのクロンボー城。この城はもともと海峡を通る船から通行税を 取る目的で作られたが、シェイクスピアのハムレットの舞台として有名になり世界遺産である。ヘルシンオアアはかって その税金で潤ったが、税が取れなくなってからは産業革命の造船業などを誘致した。その名残の博物館があった。クロンボー城 大きく堅固な城だが、シェイクスピアがここに来た記録はないということは、ハムレットの舞台にするほど有名だったことを意味する。
  18:20コペンハーゲン発。空路、帰国の途へ。ドーハ乗り継ぎで、5月12日 18:40東京(成田)着。機内で見た映画 ・・・ディズニーのマレフィセント、大人の恋は嘘が多い、Ann(樹木希林)。



北シェラン の地図


ラディソンBLUホテルスカンジナビア

ホテル前の大通りも自転車道完備

Frederick城

>Frederick城の菩提樹並木

世界遺産クロンボー城

対岸は4kmしかない。通行税を取った。

クロンボー城の方を見ているハムレットとオフィーリア

ヘルシンオアの市庁舎

アイスクリーム有名店で

コペンハーゲン空港


  北欧旅行8日間を終わって

北欧の旗
     今回の旅行は北欧の旅としたが、スカンディナヴィアの旅と言ってもよい。北欧 (Nordic) とスカンディナヴィアを峻別せず 混同されているが、この三ヶ国は特にスカンディナヴィアという。北欧諸国は、歴史・文化・社会等に共通点が多い。国旗は 「スカンディナヴィア十字」と呼ばれる左寄りの十字を使って言語・民族的には、フィンランドを除き、北ゲルマン語を話す 北ゲルマン系民族(いずれもヴァイキングの血を引く)である。宗教は、キリスト教プロテスタント系のルーテル教会の割合が 非常に高い。現在でもこの三国は文化的にも近く、言語も若干の違いこそあれ、ほとんど同じと言ってもよい位である。
  ノルウェーといえばフィヨルド、北海油田、水産物、グリーグが、スウェーデンといえばノーベル賞、高度な製造技術、 デンマークと言えば、アンデルセン、平地、デザイン、などが直ぐ頭に浮かぶ。実はこの北欧3ヶ国は、最大のスウェーデンで さえ人口が950万人余りといずれも小国だが、世界最高の所得水準、世界最小の所得格差、高負担だが世界最高の福祉と言われる。 事実、経済的(一人当たりGNP)には世界の順位で、ノルウェーは3位、デンマークが9位、スウェーデンが12位(以上2015年の 一人あたり名国GDP)である。因みに日本は26位で$32500でノルウェーの50%以下である。
  そして、地球温暖化防止の面の自然エネルギー活用でも世界のトップクラスを走っていて、デンマークでは自然エネルギーが 電力消費量の50%以上を占め、スウェーデンでは最終エネルギー消費に占める自然エネルギーの割合が50%以上となっている。バイオ マス、風力の活用に注力していることが主因ではあるが、以下にデンマークの自転車活用について述べてみたい。

     デンマークは人口当たり自転車保有率世界第三位の自転車大国。2005年以降は国を挙げて自転車利用促進して、交通事故を減らし、 社会的費用を削減し、都市の効率的活用を図っている。コペンハーゲン市では住民の50%以上が通勤、通学に自転車を利用するという 数値目標とした。コペンハーゲンの住民が自転車を利用するのは、 「環境に良いから」ではなく、「簡単、容易で速い」と答える人が54%と大半で、実利的に自転車利用が合理的であることにある。

     わが国も、自転車の利用率や保有率では、実は世界の中でも最高レベルにある。しかしながら総走行距離では短く、危険とも 言え、環境整備はデンマークと比べて雲泥の差がある。国を挙げて自転車利用の戦略とアクションプランを作成し実行することが 重要であり、「自転車利用が実利的に合理的とする」ソフト・ハードの環境整備がきわめて重要である。
    実は私が住む横浜市都筑区は日本で最も自転車利用や歩く環境が整備された街であり、自分や周りの人が自身がもっと自転車を 活用し、歩くようにガンバリ努力したい。


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