安芸の宮島 厳島神社

所用で大分にゆきましたが、帰途はJRにして広島で途中下車し、久し振りに「安芸の宮島」を訪れることにしました。
現在、NHKの大河ドラマで「平清盛」をやっており、広島はブームに沸いているようです。梅雨にはいり天候が心配されましたが、幸い良い天気に恵まれました。
見学した6月10日はちょうど日曜日でしたので、結構な人出でした。昼過ぎにはちょうど満潮でしたので、海中にたつ大鳥居と社殿を実感をもって観ることができました。

小倉駅から乗ってきた新幹線を広島駅でおり、在来線で30分ほど岩国方面に逆行しますと宮島口駅につきます。駅前の道をまっすぐ数分歩けば、宮島連絡船の乗り場です。連絡船といっても、宮島はすぐ目の前で10分ほどの航海です。
宮島連絡船はJR西日本と松大汽船の2社があり、それぞれ約15分後ごとに運行されています。



連絡船

行きの船は途中、厳島神社の名物、海中の大鳥居の近くまで迂回サービスをしてくれます。神社の全景もみることができます。



厳島神社全景(連絡船から)



大鳥居(連絡船から)

連絡船をおりて土産物屋の並ぶ参道を15分も歩くと、厳島神社に着きます。
厳島神社は推古元年(593年)に創建されたと伝えられていますが、平安後期の仁安3年(1168年)に平清盛の援助を受けて、今日のような廻廊で結ばれた海上社殿が造営されました。平家一門の繁栄とともに、その名も世に広く知られるようになりました。



厳島神社全景(陸側から)

平家滅亡後は不安定な時期もありましたが、弘治元年(1555年)厳島の合戦で毛利元就が勝利を収めて以来、再び社運が上昇、その後豊臣秀吉などの庇護を受けました。
現在の本殿は元亀2年(1571年)毛利元就によって改築されたのもので国宝になっています。その他、高舞台、平舞台などが国宝に、大鳥居、能舞台、反り橋などが重要文化財になっています。
平成8年(1996年)12月、厳島神社全体が世界文化遺産に指定されたことは、まだ記憶に新しいところです。



廻廊



廻廊内部



本殿内部

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