生き方 稲盛和夫著 サンマーク出版

著者の稲盛が人生を真正面から愚直に向かいあってきた生き方を述べている。単なる個人として
だけでなく企業・国家など全体を視野にしている。

  1. 思いを実現させる・・・強烈に思い続ければ実現できる。求めなければ手に入らない。
        
  2. 原理原則から考えよ・・・原理原則をシンプルに考えよ。判断基準は日本やドイツは成文法で条文で判断し、 米国は判例法で原理原則で判断、つまり自己が判断する。
        
  3. 心を磨き高めよ・・・日々の労働により心は磨かれる。
  4. 利他の心で生きる・・・「してもらう(この立場は不平不満が出る)」 から「してあげる」側に立場を 180度変える。利他は利己と裏腹の関係。小さな単位の利他は大きな利己になる。従って常により広い視点で 見ることが必要。日本は40年周期で変革の歴史:1868の明治維新→1905日露戦争勝利で列強仲間入り→ 1945敗戦で国造り直し→1985プラザ合意でバブル崩壊低迷期へ  →2025成長至上主義を変える指針が出ないか? 利他の文明?
  5. 宇宙の流れと調和する・・・人生を司るのは運命と因果応報の二つ。因果律のほうが少し強い。 運命は因果応報の法則で変えられる(安岡正篤)。
    宇宙は生成発展の歴史。宇宙の意志が生命を生む。混迷深める世界の中で人間としての生き方を目指し 努力していけば明るい未来が開ける。そう信じることが大事。